教育サポート体制
当院では、多職種間のチーム医療を大切にしていることから、入職後まず初めに全部署からの新人研修を実施しています。その後、配属部署での新人研修を経て、実務を通してのOJTによってキャリアを形成していきます。その他、院内・院外・海外での研修も随時実施しています。
研修項目
- 新人研修
- 約1週間、病院の理念や医療安全、チーム医療について学ぶとともに、院内各部署・関連事業所を回り、病院における患者さまの流れや入院前、退院後の関わり方、制度や仕組みについて研修します。
- 各部署の新人研修
- 3ヵ月~6ヶ月かけて所属部署において、日常業務の流れや役割分担を学ぶとともに、技術的な指導を受けます。新人職員にはプリセプター、スーパーバイザーなどがつき、「入院計画の立て方」「リスク管理」「評価方法」「治材管理」などを研修します。
- 院内研修
- 所属部署や病院全体での研修が多数開催されるので参加します。また医療安全委員会や感染対策委員会などの活動にも参加します。年に一度、学術研 究発表会が開催され、日頃の業務で得たデータを用 いて、どのように質の向上を図ったか、どのような取 組みを行ったかなどの発表を行います。
- 院外研修
- 本人の希望や部署で必要とされる基準に基づいて、 さまざまな研修に積極的に参加します。また職種ごとの学会やリハビリ学会、リハケア大会などの学会発表にも取り組みます。近隣の連携病院との間での 合同研修・発表会も行っています。
- 海外研修
- 20年以上にわたり、毎年数名が北欧、英国 、オーストラリアなどの先進的な地域リハビリテーション、回復期リハビリテーション、生活期リハビリテーションの提供施設やサービスの現場を視察しに行っています。海外で得た知識や経験、同行した全国の同志との縁を院内での診療活動に活用しています。
教育スケジュール
当院では、年目にあわせて各職員の教育目標を設定し実施しています。
できる限り、本人の意識による成長を促しています。
看護部
一年目 (レベルI) |
役割 | ① 職業人としてのルール・礼儀を守る ② 当院看護師としての自覚と責任を持つ ③ 病院の概要・理念を理解し行動する ④ 回復期リハピリテーションの特徴を理解する ⑤ 報告連絡相談を適切に行う |
---|---|---|
到達目標 | ① 基本的な知諏と技術を身につけ、安全に実施できる ② 患者さまの個別性に応じた看護計画を立案できる ③ メンバーシップがとれる |
|
看護技術 | ① 解剖生理・病態生理を対象の状況と関連させ安全安楽な看護が提供できる ② 看護計画を作成し実施できる ③ 誤薬・転倒転落・ライン管理・感染管理などの事故防止を意識した行動がとれる |
|
二年目 (レベルII) |
役割 | ① チームの一員として協調し、応援を必要とするメンバーをフォローする ② プリセプターの支援など教育的に関わる ③ 看護の場面で発生する問題を主体的に解決する ④ 後輩に対して適切なアドバイスを与える ⑤ リハピリテーション看護の実践を行う |
到達目標 | ① 組織の一員として自分の役割を自覚し、自主的に行動できる ② 患者さまの個別性に応じた看護計画を立案実施できる ③ 当院で必要とされる専門的知識を身につける |
|
看護技術 | ① 対象の状況に応じた個別性のある技術が提供できる ② 看護計画に基づき評価ができる ③ 根拠に基づいた判断で看護過程が展開できる ④ リハピリテーションの視点から看護が展開できる |
|
三年目 (レベルIII) |
役割 | ① リーダーの役割を理解し、リーダー業務を行う ② チーム全体の状況を察知して業務を遂行する ③ リーダーシップに必要な知識と能力を理解する ④ トラプル発生時適切に対処する |
到達目標 | ① リーダー業務が行える ② リーダーシップを発揮できる ③ 継続看護の必要性を理解し、個々の患者への看護が的確に展開できる |
|
看護技術 | ① 条件が厳しく複雑な状況にある対象に技術が提供できる ② 健康上複雑な問題を抱える患者さまの看護過程が展開できる ③ 患者さまのADLを改善させるための具体的方法を実践できる |
|
四・五年目~ (レベルIV) |
役割 | ① 看護部現任教育の計画・実践 ② 実務の場において、後輩に対し教育的関わりを持つ ③ 円滑なチームの推進力となる ④ 自己の看護観を構築する |
到達目標 | ① 看護教育の指導計画を作成し実施できる ② リーダー育成において必要に応じてサポートや助言を与えることができる ③ 自己啓発に努める |
|
看護技術 | ① 患者心理をよく把握し、常に適切な対応ができる ② エピデンスに基づいだ看護の実践ができる ③ 長期的展望に立ち看護が展開できる |
リハビリテーション部
臨床年目 | 段階 | 役割 | 目標 | |
---|---|---|---|---|
1 | 4~5月 | 基本 レベル |
療法士として 基本的業務の 実践 |
|
6~9月 下半期 |
|
|||
2 |
|
|||
3 | 専門 レベル |
「組織の運営」 部署内・ 病院業務の 実践 「療法士としての スキルアップ」 高い専門性の 追及 |
|
|
4 |
|
|||
5 |
|